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2015年01月

西尾維新 大斬 感想

西尾維新原作の読み切りを2作品読んだが、なぜこの人が持ち上げられているのか分からなかった
「まるで中身がない」と言って良かった

2作品のうち、1つは、小畑健が絵を担当していた
私は彼の絵が好きだったので、期待したぶん、内容にがっかりした

そこで、原作者は誰だろうと思って見ると、他の7つの読み切りの原作者も同一人物であることがわかった

絵を担当することになった、それぞれの漫画家は絵のうまいことで有名な人が多かった
その漫画家の原作を一人で担当しているのだから、話を作るのが得意な人なんだろう

でも、読んだ2作品はつまらなかった
出だしは良かった
でも、途中からありきたりになった

1「不良がたまに良いことをすると評価が良くなる。真面目な人が良いことをするよりも。それは不公平だと言われそうだが、良いことをしないから不良なのだ。そう、猫が捨てられていたって見向きなんてしない・・」
で、見たら人間が捨てられていたので、さすがにこれは見捨てられないだろうと拾う
ここはちょっと面白いと思った
でも、
拾った子をさらおうとする輩が出てきて、主人公が助けてあげる
→1年後に、年頃の女性が現れる→あのときの幼女だった
助けてあげた女の子が美人になって帰ってきたー!
「対象読者にはウケそう」と読んだとき思った

「私の能力を知りながら、あなたはその能力を、私の世話にしか使わなかった無欲な人」として幼女が主人公を評価する点は、説得力があって、良かったけど
あとは、完全に話を追っているだけだったし(読み切りでページ数が足りない?
辛口って言われそうだけど、維新の名を知らずに読んときの感想が「よくあるオタク受けする話」だったくらいだしorz

2つめ
「天国があるのは分かったが、善人でも到底たどりつけないようなハードルの高い場所だった。
ここ50年で誰も行けていない。あるようでない場所だった。現世は天国には遠く及ばない世界であり、
その現世で生きるしかないことに世の人間が落胆する」
ここは面白かった

だけど、発明家の娘が登場→落胆した人間に、天国への行き方を一緒に考えましょうと誘う
→天国へ行ける薬を開発→早速人間が飲んで、死亡→漫画のオチらしい終わり方で締めくくられる

この、娘が登場したあたりから、うーん・・・人間の動機は分かるけど、娘の動機が、最後まで読んでも納得しづらいし、薬の発明の過程はあってないようなものだし、オチもこじつけというか無理やりに感じた


読み切りのページ数から、話の作り込みは最初から投げて、設定重視の原作を提供した結果・・という解釈がしっくりくる。
でも、1作品目のダンボール娘は、ページ数が足りなくなるほどの設定でもないし・・・
心理描写が好きってタイプには見えない
書いてもエゴか利己的な内心描写を皮肉るどこか斜めに構えたスタイルでいそう

完全に蛇足だけど、2作品だけ読んで、話の内容が全体的に雰囲気が厨ニっぽいと思った
だからどうしたというわけではないけど、西尾維新の作風がそうなのかな

調べたら、台詞回しが面白い原作者なのだそう
ちょろっとしか見てないから、なんとも言えないけど、物語重視ではなかったんだね
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