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2014年06月

合わない


新版 人生を変える一番シンプルな方法―セドナメソッド新版 人生を変える一番シンプルな方法―セドナメソッド
(2014/02/07)
ヘイル・ドゥオスキン

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「無気力、悲しみ、恐れ、渇望、怒り、誇り、勇気、受容、平安。これら九つの感情は私たち皆に生まれつき備わっています。」

勇気って「感情」というの?(他にもちらほらあやしいものはあるが・・)
ここでストップしてしまう。なにを言わんとしているかは分かるのだが、このあとも読み進めると、適切な日本語を使うつもりがないというか、わざと難しくしているのではないのか、こう「感情を開放させるのです!」という一文にほわーんとしたものを感じるというか一貫して説明が抽象的といおうかスピリチュアルとでもいおうかなんだってこんなに宗教くさいんだ、あぁこれ宗教なのか、「結局どうしたらいいの?」とたずねずにはいられない、読者にいらない読解力を求める、いや、読者がこの暗号を説くという努力を要することにより読者自身に謎の自負を抱かせる、これが本書の狙いなのではないのかと勘ぐってしまう。

「一般的に感情は喜怒哀楽の4つだと言われますが、実のところは快と不快の2種類に分けられます。」
この説明のほうがずっとしっくりきた。
この、実のところ、の説明をきちんと覚えていないのだけれど(ダメじゃないか)、
脳が情報を受け取る際に、一番に情報が伝達する部分(表層部といおうか?)に快か不快かを感じるものがあるのだそうで、
それを経由して初めて情報が処理されるらしい。
不快だと思うと情報の処理能力は落ちる。

だから、内容では良いことを言っているのかもしれないが、どうしたってスピリチュアルな発言に不快を覚え、すんなり内容が頭に入ってこないのだ。
反対に、こういった文体を快く感じる人には良書なのだろう
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人は見た目じゃない

と思った瞬間。

マッチョの話し方が意外と気が弱そうに見えた瞬間。
マッチョが自己啓発本を読んでいた瞬間。(このときは、それだけ向上心があるから自己管理がなっているのだなぁと感動したものだが)
その自己啓発本を薦められ、購入し数ページ読んだところ、修飾文のやたら多い、それだけでだいぶ人を損させた気分にさせる、それでいて1800円とってくる人に優しくない本だったということ。

だってあれだぜ?出だしが
「 ハートが温かく開かれ、背筋が快く伸び、身体が宙に浮いているような軽やかな感じ。部屋を見回せばいつもより明るく見え、音はクリアに聞こえ、この世界に初めて身を置いたかのよう。心には深い静けさ。
 未来にワクワクしている。何が起ころうとも、それがどんな荒波であろうと、内面の強さ、安らぎ、自信という、これまでにない新しい感情を持って立ち向かえるとこを知っている。
 そして何より、これは始まりにすぎないと確信している。

あなたも、こんな体験をすることができるのです。

初見の感想が「いやいいよやだよ」だった。

今、一文一文をしっかり読むと、あぁ、その状態にはなりたいな?とは思えるのだけど、言うことがいちいちクサくてかなわない。なんというか、日本語に宇宙語が混ざっているんですかね?
英語だというだけで敬遠したくなるようなあの気持ち。

前も、これが好きだと言われたときは「この人とは合わない」と思った

一緒に歌ってーと言われたので、予習のために購入した。

今は、時折再生しては身の毛がよだつような感覚に個性というものを再確認してる。
(この動画だとわりと聞けた。私が知っているのはもっと音がキラキラしてた。)

この曲が好きだと言ったのは他の人だけれど、この人も筋肉質で、意外というか、意外でないというか、そういう職業に就いていた人だったので、意外でもなんでもないのだが、なんというか男の人というのはメルヘンチックなのだろうか?しかし女性にもそういう人もいるしなぁ、ということでタイトル。思い込みは良くないよね!




 自己啓発本を薦めた人に、何か良い本はないかと聞かれたので、リチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子」を挙げたのだが、自己啓発本を読んだときには、そのことを少し後悔した。
なにせ観念論を好む人に唯物論を薦めてしまったのだから。
キリスト教徒に地球は回ってるんだぜー!と言ってしまったかのような気分。今が18世紀なら、かの教祖宜しく手足が十字架と(釘で)仲良しになっているところだ。

本人は「気づき」が欲しいと言っていたので、その目的は達成されそうだが、なにせあれは「読み手に書き手の意図が正しく伝わるように」と、第1章では断り文句がうるさいほど出てくる。字が小さく本も分厚いので全部読むのは無理だ。
後ろの章のほうが楽しいのだけど、読んでくれるかなぁ・・どちらにせよもう会わない人だからなぁ・・気にしても仕方がないが。

「恋空」が好きな人に「罪と罰」かもしくは「カラマーゾフの兄弟」を薦めてしまった気分。
内容はしっかりしているのだろうが、あの出だしの文章だと「恋空」しか連想させてくれない。

扱っているテーマは似ているのに、趣旨が正反対と言って良く、相手がその本を読むことで私と同じような感情を抱くのだろうと考えると少し楽しい気分になる。
変なところで感情の共有ができているところが。