2013年04月

お前馬鹿じゃないの?

Yにはよく「お前馬鹿じゃないの?」と言われる。
発言もそうだし、言い方はもっとキツくて驚かされる。

しかし、こう、どうも私からは怒りの感情が欠落しているようで(狭量なのでそんなはずはない)、馬鹿だと言われているにも関わらずへらへらしている。言葉自体はキツくてもなんだかんだで構ってもらえていることに喜んでいるのだと思う。小学生の頃の記憶を思い返してみてもそうだ。相手が熱心に私の欠点をどうにかしようとものを教えるのに、私は「優しい人だなぁ」としか思わない。そこで満足して何もしないので当然のように相手は怒りだす。しかし私は「優しい人」から一変「怖い人」になるのが理解できない。そういう抜けたところがあるから、今回の「馬鹿じゃないの?」という発言に対しても愛情の一種の現れのような気がして言葉どおりに受け取らない。

何を思ったか、言われた言葉で検索をかけた。1番にヒットしたブログを読むと、この人は父親に同じセリフをはかれたと綴ってあった。読むと確かに馬鹿だった。親からの仕送りをもらいながらバイトの給料の1/3を親に送っていた。馬鹿だ、これは馬鹿だ。俺の心優しい気持ちが分からないのかと嘆いていたが、えー・・うん・・
他の日記を読むと、自分はネガティブな人間だと言う。その理由(?)として、喜怒哀楽は人間みな平等に降って湧いてくるものだと力説する人もいるだろうが、世の中には親に虐待され、学校ではいじめられ若くしてなくなった子供が存在するわけで、ネガティブにならざるを得ない人間というのは確かにあるのだと書く。しかし・・2つの記事しか読んでいないが、ネガティブというより認識が甘いだけではなかろうかというのが私の正直な感想だった。

で、思った。
これは私と同じだ。私は実際にバカで、認識が甘く、何かに衝突するとすぐにねをあげる。そういえば、言い方に驚いたと言ったとき「本当にぬるま湯に浸かっていたんだな」と返ってきた。つまり、そういうこと・・

と、思ったけれど今回馬鹿だと言われた理由が、私が「完全専門職」という言葉をうまくのみこめなかったからだった。それも、「完全専門職・・?」と聞き返しただけで「お前馬鹿じゃないのか?」ときたので、この人ももともと口の悪いところがあるのだろう。良いとか悪いとかではなくそういった口の聞き方をする人たちがいるのは知っているし、そのコミュニティではそれが日常なのだろう。私が甘ったれなのと、その人がそういった口調の人なのであって、どちらが片方完全にどうというわけではなくて・・

ただ気になるのは、言い方に対して「それは癖なの?」と聞いたときに「癖!」と即答していたことだった。まだ数回しか話していないが、こうやって即答するときは大体私の勘が当たっている。

その人の性格から出るものではあるけれど癖かと言えばそうでないわけで、私だから言われるのだろう
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海辺のカフカ 村上春樹 感想文

頭のなかを整理するために書く。
海辺のカフカは小説とは言わない。言って"詩"だ。それも出来の悪い。
小説家村上春樹の好きなテーマを織り込んだ・・織り込むとは言わない、書き散らした本だ。

海辺のカフカは上巻と下巻に分かれる。
上巻の前半分は少年について、後半分は老人についての説明がなされる。この構成を見れば「あぁ、主人公は2人いるのだな」と思われても不思議ではないし、著者もそれを狙ったはずだ。

しかし下巻になると老人はすっかりなりをひそめてしまう。
上巻の終りで「よくわからないけれどなんとなく」少年の行き先と同じ場所へ向かう。
「なんとなく」で来たのだから、自分がそこでなにをしたいのかが分からない。
たまたまパーキングエリアで知り合ったガタイのいいお兄ちゃんが「老人が一人で大変そうだから」とサポートしようとする。
けれど老人は「なにをしたいのかが分からない」し、途中、上巻で説明されていた最大のキャラクターである「猫と話せる能力」も失ってしまいお兄ちゃんに何を聞かれても「分かりません」という始末で、何のためにいるのか分からない存在となる。
老人の役に立ちたいと思って同行しているお兄ちゃんも、老人がこの調子では何もできない。
困ってしまいなんとか目的のヒントを探そうと思うなか、ある日真夜中に外を歩いているとそこへ「何の前触れもなく唐突に」「ケンタッキーフライドチキンのカーネルサンダースが」現れ、「このお姉ちゃんとヤッたら何をしたらいいのか教えてあげる」とくる。

老人を出すもののどう動かしていいのか分からず途中で出したガタイのいいお兄ちゃんで性交の描写をしだしてしまう。私からしたら謎解きが肝要じゃないのかと思うのに、よく知らない第三者が台本を朗読するようにやり方を教えてしまう。こういうのなんて言うんだっけ。思い出せない。 映画の終盤で超人を出して無理やりハッピーエンドにしてしまう


少年のパートも説明不足が目立つ。下巻に限って言えば、本筋において何がしかの説明はあったのだろうか・・。
上巻では、幼い頃に家を出ていってしまった母と妹を気にかけて、父の書斎をあさっていたところへ父が入ってくる。思わず父を刺してしまい、警察から逃げる必要もあって、もともと予定していた、母と妹がいるであろう地へ向かう。動機としては十分だ。
しかし下巻では、図書館へ行く(なぜ図書館へ向かったかの理由も不明)。綺麗な司書がいた。実は若かりし頃の母だった。(これは「意識」であって、実際の母親は別のところにいるかもしくは死んでしまったのかは分からない。)少年と母は海へ行き、母の思い出話を聞くと図書館に戻りまるでそれが自然なことであるといわんとばかりに性交する。最後は母に森へ連れられ、奥にある石を見て、少年は「納得する」。
「何を」納得したのか、なぜ「石を見て」納得したのか、「森の奥である」必要はあったのか。
これらの説明がなされておらず、これだけでは「神秘的な描写から各個人が勝手にこの物語を推測してください」と言っているようにしか聞こえない。著者にしろ読者にしろ陶酔することを好む人間が喜ぶ本のように感じた。
実際に「神秘的な描写」であるならまだいいのだけれど、描写自体は平々凡々で、ただ「森の奥にある石」というテーマが神秘的。なのでこれを小説家と言っていいのか。。

「母と妹」を探しに出かけたのに、妹には全く触れられていない。最後、少年の地元へ向かうバスへ乗り込むときに、少年を手伝ってくれた(とは言ってもあまり登場していない)少女が見送りにくる。その少女を見て「妹もこの年頃だろう」と思ったとき、ふっと少年と目の前の少女が性交しているシーンを想像してしまい、そのことに恥ずかしい思いをしながらバスが発車して物語が終わるので、なんというか
「家族を探しにいったはずが脳内で犯しただけでした。」っていう・・・
お母さんも「意識」であって生きているのか死んでいるのかも判明していないわけだし

男の人って父が愛した女性、それも、その女性の最も美しい時期に惹かれるとこあるよね・・
鉄道999とか。デビルメイクライとか

上巻の構成から、下巻では少年と老人が何らかの形で関わるはずで、実際には関わっているのだけれど、それが希薄でお飾り程度でしかない。

カーネルに言われたとおりにして、怪奇現象が起きて、よくわからなかったけど凄かったねで老人とお兄ちゃんは帰っていく。
一応主人公サイドにはなんらかの影響を与えたわけなのだけれど「一体どういった影響なのか?」といったところには一切触れられていない。
関連性のあるところなんて「老人とお兄ちゃんがアパートの一室に『石』を持ち込んで派手な現象を起こしているときに、主人公は森の奥で『石』を見て納得していた。」
これだけ。老人がいなかったら主人公がどうなっていたのか読者に連想させるような描写もない。

上巻での、「主人公が2人の構成」と「老人のキャラクター設定」が読者にウケるものであったということくらいでしか存在の意義を見いだせなかった。


読んだのは数年前なので所々間違っているところはあると思う


「私は間違っていない」ことを終着点にして物事を考え始める。しかし、長く考えるときというのは大抵、「私が間違っている」ときなのだから、思考は延々と続く。(間違っていないときは、ぱっと「やってよかった」で終わる)解答の周りを螺旋階段のようにぐるぐると行ったりきたりはして苦しむ。

後から「お前は何も考えていない」と言われると、そんなはずはない、こんなに苦しんでいるのにといきりたつが、行動だけを見れば考えるだけで何もしていないのだから、傍から見れば何も考えていないのと同じで、そもそも「考える」というのが自己解決へ向けての思考を指して言っているのであって、自己弁護に費やした思考は「考えている」とは言わないのだ、ということに今更になって気がついた。それに、私はよく「考える」が、それはバグが多いか処理速度が遅くて時間のかかるプログラムと変わらないのだということにも。
私はこんなに苦しんでいる という状況を喜ぶ人間でもあるのだということにも気がついた。考えてみれば現状は苦しいわけだが、真に考える人間というのはそういった状況に陥るはめにはそもそもならない。

私はこれをブログに載せてしまうが、それは「それくらい分かっているんですよ!」という自己表明に他ならない。読んだ人間は呆れるだろう。呆れるだろうといったことは知識では分かっているはずなのだが、実際に読まれてどういった感情を抱かれるのか、もし私が人格者でありこれを読んだらどういった感情を抱くのか、実感として湧かない。この感覚の隔たりが私と多くのまともな人たちとの違いなのだろうと思う。
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